夏が来て暑くなったら思い出す出来事がある
中学生の頃だったと思う
わかばの後輩にベンってやつがいた
夏休みのすごく暑い日、練習終わって家で着替えて、数人で少し遠いベンの家にチャリ行ったんだけど
もう暑くて暑くて、みんな「ベンお茶!」って
涼しい家で涼しそうな格好して迎えてくれたベン
「オッケー待って」と準備しててくれたみたいでお盆にコップ乗せて持ってきてくれた
「お茶なかったけん水冷やしとったけん」
ナイスガイなことを言うベン
みんなコップに手を伸ばし一気に飲む
「うぇっ!なんやこれ!」
爆笑するベン
ベンはわざわざヤカンで温めて白湯を準備してた
ベンにやられた
不味かったなあの白湯
大人気なく今でも気の合う仲間と遊ぶ時はそんなもん
缶蹴り、ケイドロ、ロクムシ、コマ回し、パッチン、遊びの中で相手を騙したり騙されたりって沢山あった
ズルかズルじゃないかギリギリのラインを探してた
ルールの隙間突いたり、色んな罠を仕掛けて相手を陥れて有利に遊びを進められるように
そんな駆け引きが遊びの中に沢山あって、サッカーの中にも沢山活きてた
非常事態宣言明けの頃にボールを使った遊びをいくつかやったんだけど
簡単な遊び方だけ説明して、細かいルールは問題が起こった時に話して決めたらいいよって言って見てた
現代っ子たちはまず駆け引きが下手
時々、上手いことやった子が非難轟々責められる
「コーチあいつがズルします!」ってな具合
「ダメなん?良いんじゃない?ダメだと思ったら話してルール変えればいいやん!」って言ったけど
俺らがいなかったら喧嘩になってたり、自分たちで話し合いになってたり、いじけて帰るやつがいたりになってんだろう
そんなことも子供の頃はよくあった
やっぱり大人が干渉しない環境で遊ぶって大事だなって思った
技術や戦術は練習でやれるけど、それプラスアルファは遊びから生まれるんだろうな
みんな沢山遊べよ!
サッカーは遊びの王様なんだから!